2023年の機材紹介は、どう書けばいか散々悩みました。
だって、去年勢い良くSONYからFUJIFILMに移行しましたが、1年ちょっとでまたSONYに戻ってしまったからです。
自他公認カメラオタクの自分でも、2年連続で機材全入れ替えは初めての出来事です。
なぜ戻ったかと言いますと、AF性能が期待ほど良くなかったのが一つ目。
FUJIFILMがどんどん値段を上げて来たので価格のメリットが感じられなくなった点。買いたくても市場に物がなくて買えない深刻な供給不足問題等が原因です。
ラージフォーマットのGFX-50S IIは本気撮りに、ASP-CのX-T5は子供達との日常やスナップ等でオールマイティーに働いてもらうのが当初の計画でした。
そう、XT-5に勝敗が掛かっていたのです。
日常では上手くいっていたこの作戦は、「人混みの中で我が子だけをAF-Cでトラッキングしながら、連写する」という使い方が必要な子供の運動会の日、大量のピンボケ写真とともに悲劇に終わってしまいました。
基本的に動き物は撮らないですが、子供の運動会だけは兎に角ビシッと決めたい。そんなごく普通の(?)パパカメラマンとして、あの日のガッカリ感は今も忘れられません。
一度冷めてしまうと、そこからはお察しの通り。あれもこれも気になり始めます。
着々と大きく、重く、高価になって、フルサイズと大差なくなってきたXシリーズ。最初から期待していなかったとはいえ、心もとないGFX50SIIのAFには何回も泣かされ、まともなAFのカメラは100万オーバーのGFX-100SIIしかない。予約開始日の夜には既に定員超過で受付すらできなかったX-100VI...
とまぁ、なんだかんだで「安定のSONY」に戻ることになりました。
FUJIFILMの色と画作りは非常に気に入っていましたが、「今はFUJIFILMを使うときじゃない」が現時点で自分の結論です。
ということで、しばらくは大人しく(?)SONYを使いながら様子をみてみたいと思います。
CAMERA
α7RV
カメラはど定番のa7RVを選びました。AI-AFは笑えるほど合点しますし、トラッキングもストレスなし。
正直、6000万画素は要らないと思ってましたが、APS-Cクロップしても2400万画素もあるので、「もう少しズームが欲しい」時に重宝します。
クロップはRAWには反映されないだろと勝手に思い込んでいましたが、APS-CクロップされたままのRAWになることを知って目からウロコ!
この機能を上手く使えば、私には使用頻度の少ない300mm以上の望遠レンズを買わなくても運動会でなんとか戦えそうです。
チルトもバリアングルもできるa7RVのモニターは、スチルしか撮らない自分はあまり恩恵を感じられません。
チルトのつもりがバリアングルが動くことが結構ありますし、微妙に厚くなっているのも気になります。まぁ、それでも普通のバリアングルよりはマシですが...
理想はFUJIFILMのような3軸チルトですが、もっと軽くて薄く、安くできるなら普通のチールトにしてくれた方が嬉しいかも。
α7CII
本当は、日常で気軽に持ち出せるFUJIFILMのX100シリーズや、RICOHのGRシリーズが欲しかったのですが、どちらも供給不足問題で買いたくても買えない幻のカメラ化しているので...
初代の不満点もだいぶ改善され、ほぼ文句なしのいいカメラに仕上がっています。
...が、私にとってa7Cシリーズの問題点は、他のa7シリーズもコンパクトだというところですね。
もちろん、コンパクトさや重量、箱型の持ち運びやすさの違いは確実に存在しますが...なんというか、(気持ちの)「誤差範囲内」に思えてしまう。
やはりコンパクトとは言っても、ある程度の気合いが必要な大きさ、重さなのが原因でしょう。「そこまで気合い出すならa7RVでもいけるじゃん」的な思考になっちゃって、諦めきれなくなってしまいます。
まぁ、これはあくまでa7シリーズのサブとして使うときの不満(?)であって、コンパクトで(比較的)リーズナブル、性能バランスもいいカメラなのは間違いありません。
ということで、自分は何かしら魅力的なコンデジが登場するまで(あるいは入手できるまで)の付き合うつもりです。
X100VIの日本発売が早いか、RICOH GR4の登場が早いか....こういう時にSONYがRX1の新バージョンを出してくれたら嬉しいのになー
ちなみに自分の理想は、SONYのAFと安定性、FUJIFILMの色がGRのパッケージに入ったコンデジです。そんなの出てきたら、絶対買う! 使用用・観賞用・保管用・持ち歩き用、予備の5つまとめて買います!!笑
LENS
全て「もしEマウントに戻るなら買い戻す」と決めていたレンズです。個人的に、これらはEマウントユーザーならMUST HAVEだと思う。
FE 24mm F1.4GM - SEL24F14GM
狭い室内撮影用に購入。軽量コンパクト、描写も良く、ボケもきれい。文句の付け所がありません。
日常的に使うにはちょっと広すぎると思いますが、風景や室内撮影が多いならオススメです!
FE 35mm F1.4GM - SEL35F14GM
24mm GMよりは一回り大きいですが、それでもまだ比較的コンパクトな部類になります。
画角も使いやすいし、AF、描写、最短撮影距離など、全てにおいて使い易い。初めてのGMレンズで何がいいかと誰かに聞かれたら、こいつを推します。
FE 50mm F1.2GM - SEL50F12GM
柔らかい中にしっかり芯が残るなんとも言えない立体感がたまりません。このレンズは開放F1.2だけ使うべきです笑
カメラオタク的にいえば、LEICAのSUMMILUX(ASPHのやつ)とどことなく雰囲気が似ています。
よりコンパクトで安価なSEL50F14GMと少し悩みましたが、このレンズの開放の描写が忘れられなくて買い戻しました。
ポートレートの切り札として使うなら、後悔はしないと思います。
FE 70-200mm F2.8GM II - SEL70200GM2
説明不要の優等生レンズ。個人的には、2年前に買った時より値上がりしていたのが唯一の残念ポイントです。
まぁ、a7RVのAPS-Cクロップと組み合わせれば70-300F2.8として使えるので、サンニッパとしては安いもんだと自分に言い聞かせています(笑)
LIGHT
Profoto A2 x 3灯
2022年は一回り大きいB10を使っていましたが、機動性を最優先に思い切って変えてみました。
小さくて軽いので、持ち運びもセッティングも楽々。アクセサリーも小さくて比較的安いので助かります。
ただ、やはり出力が足りない時があります。小さい分、光が固い気もしますし、出力が小さい=チャージタイムが長いので、連写には使いにくいのがデメリットです。
また、ワンマンオペレーションだと、レンタルスペースで3灯セッティングするのはなかなか厳しいということが分かりました。
B10級(300w前後)1~2灯をメインに、屋外やどうしても3灯が必要な時のためにA2 1台というのが、私の使い方では一番いい構成かな?と思えてきた今日この頃。
以上です。SONYへの復帰のために軍資金を使い果たしてしまったので、当面新しい機材の購入は考えてないですが...
いつも持ち歩くためのコンデジだけは早めに欲しいですね。メーカーの皆さんなんとかお願いします!