色々あって、FUJIFILMからSONYに戻りました。
その話はまた別の機会にするとして、GFX-50S II を手放すちょっと前に a7RV が手に入ったので、興味本位で軽く撮り比べてみました。
そりゃ、ラージフォーマットカメラと、35mmフルサイズ解像度番長カメラが両方手にあるなら、比べてみたくなるのが自然の摂理じゃないですかー(笑)
念のため最初に断っておきますが、あくまで興味本位で軽く比べてみた感想です。ちゃんとした評価や比較のための記事ではありません。
では、早速ご覧頂きます。使用レンズは、FUJIFILM GF 45mm F2.8 R WR (換算36mm) と、SONY FE 35mm F1.4 GMです。
被写体(神社)の大きさが一致していませんが、同じ位置から撮っています。フォーカスはしめ縄のところです。
露出設定:1/100, f/5.6, ISO 100
露出は両方揃えていますが、少しアンダーめに出る癖のあるGFX50SIIを基準にしたらa7RVはオーバー気味ですね。ホワイトバランスはオート(ホワイト優先)、ピクチャープロファイルはデフォルト(GFXはフィルムシミュレーションProvia)です。
RAWをCapture Oneでそのまま(編集なし)JPEGに変換して、高さを合わせてリサイズしています。
上の画像の等倍クロップ画像はこちら。
元の画像はこちらです。
原寸の画像は流石に大きすぎてブログにはUPできなく、少し大きめの画像を用意しました。クリックすると4096pxの画像が表示されますので、興味ある方はどうぞ。(それでもJPEG品質を100%にしたら15MB程あります。データ容量にはご注意を。)
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解像度は、両機とも恐ろしくよく写っていますが、a7RVがラージフォーマットにまったく引けを取らないところには素直に感心しました。画素数が多い分、むしろもっと解像しています。
1億画素のGFX-100と比較したらまた違っていたでしょうが、それと比べるのは流石にa7RVがかわいそう。 - GFX-50S IIはメリハリ重視、a7RVはダイナミックレンジ重視の画作りに見えます。a7RVの方が明るく写っているので余計にそう見えますが、普段からのイメージもまぁそんな感じかと。
- GFX-50S IIは青色に、a7RVは黄色に少し偏った発色です。GFXはProviaの味付けがそうかもしれませんね。
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画の立体感については流石ラージフォーマットのGFX-50SIIが一つ上だと感じました。a7RVのダイナミックレンジやディテールも非の打ち所がないですが、相手が悪すぎる。
この写真では平面的な構図なので少し違いがわかりにくいですが、GFX-50S IIの画はため息が出るほどの立体感が感じられる時があります。何というか、情報量、ボケ具合、色のつながり...全てにおいて、精いっぱい頑張って撮った35mmフルサイズの画より余裕があるというか。とにかく、やはり物理的(センサーサイズの)違いは無視できないのですね。 - 話はそれますが、レンズも両方凄い!隅から隅までめちゃくちゃよく写りますねー
フレーム隅の葉っぱの写真(等倍クロップ1枚目)でGFX 50S IIがぼやけているように見えるのは、被写界深度から外れているからだと思います。GF 45mm F2.8は周辺が悪いレンズでもないですし。遠景だしF5.6でもまぁいいかと思ったら、微妙にボケちゃいましたね。ラージフォマットの被写界深度の浅さ恐るべし。
結論(?)は、a7RVは中判にも引けを取らないほどめちゃくちゃよく写るカメラだということ。GFX-50S IIは伊達に大きいセンサーを積んでいるのではなく、立体感で勝っているということ。
はい、わざわざ撮り比べる前から「当たり前」と考えていたことが、本当に当たり前だったという確証が得られてよかったです。(笑)
それにしても、FUJIFILMの画作りはほんと上手いなと改めて思いました。SONYより華やかに見えるというか、派手に見えるというか。パッと見た時のインパクトがSONY機で撮った写真より強い。
まぁ、個人の好みの問題ですし、FUJIFILMははずれのときは派手にはずれるので一概にいいとは言えませんが。
おまけ(?)
「人」を写したらどうなるかも気になったので、子供に頼んで撮ってもらいました。(駄賃100円取られましたw)
しょぼいおっちゃんの写真をお見せするのは恐れ多いですが...どうかご容赦ください。
子供があまりカメラに慣れてないのもあって、いろいろバラバラですが、まぁ「雰囲気」だけ軽く見てもらえればと思います。
秋の夕方、低い位置の太陽からの順光です。眩しくてさらに変な顔になってしまい、なんか申し訳ない😂
自分の好みの問題かもしれませんが、これらの写真の色に限って言えば、GFX-50S IIの圧勝ですね。
a7RVは完全に黄色被りしてます。撮影時に日光が結構黄色かったのは確かですが、WB云々以前に、色のバランスが少しおかしくなっています。黄色に偏っていて、元気なスキントーンとはとても言えません。GFX-50S IIの色も少し赤が強いですが、ポートレートにはこちらの方がずっとまし。
たまたま撮った1枚でa7RVの色がおかしいという結論をつけるつもりはないですが、ソニーのRAWは微妙に黄色いと以前から思っていたので、この1枚も「やっぱり」と思ってしまいます。(因みに、撮って出しJPEGはRAWよりはマシな色でした)
気のせいかもしれませんが、R系はαシリーズの中でも特に黄色寄り。おそらく風景撮影をメインターゲットに考えてるのではないかと推測してますが、ポートレートだと相性が悪い時が多いので何とかしてほしいところ。もうちょっと扱いやすいスキントーンになったら、他のメーカーに目移りしないで済むのになー
まぁそれでも以前よりはだいぶ扱いやすいスキントーンになってきたので、「これから」に期待しています。
その時にまた機会があれば、なんちゃって撮り比べ2弾も書いてみたいと思います!